※もはや題名の意味がわからなくなっていることについては、自覚的です。
中筋祖啓
中筋祖啓
となりの花が赤くて良かった
なぜとなりの花なのか。そして白かったら良くなかったのだろうか。
春一に良い角度で飛ぶカラス
カラスの飛び方に角度をみたこと、「良い」という主観を込めたところに、この句の面白みがある。
ダンゴムシぞんざいにして常に居る
「ぞんざいにして」の使い方に少し違和感を覚えるも、ダンゴムシにぞんざいという言葉はよくあてはまる気もする。
うまれてこのかた直線
これまでの自身の生き方を詠んだものだろう。曲線に生きた人と対面してもらいたい。
溶けたのか世界が雲へ消えてゆく
薄い雲がまばらに広がっている空を思い浮かべた。消えたのは世界ではなく、自身の方だったのかもしれない。
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十月水名
ゆでたまごの白身の味を朝から説明できるか
朝から難しいことに考えをめぐらせることとなったようだ。しかし朝でなくとも、説明するのは難しいように思う。
呪文のてにをはを間違い姉がまた泣いた
長い日本語の呪文を唱える必要があり、その中には「てにをは」が含まれている。姉はその呪文を唱えたいが、何度やっても「てにをは」を間違えてしまう。小学生が遊んでいる景か。
手のひらよりも鳥に集約されていく花びら
桜並木道で、手を差し出してみた。花びらが手のひらに乗るかと思ったが、道の先にいる鳥の方に落ちて行くばかりで自身の手には乗らない。春のひとこま。
難破したところで神棚をつくればいい
港町での発想か。こうして海神は、世界の各地で現れて行く。
10÷3が最初の永遠だった
幼少の時分、延々割り続けた記憶がある。生れてはじめて遭遇する永遠は、あの式の中にあるのかもしれない。個人的には、1÷3をも推したい。
「祖を読む、水を読む」…今回の題名は何だか格好良いですね~。
返信削除私は「となりの花が赤くて良かった」と「ゆでたまごの白身の味を朝から説明できるか」をいただきます。
いつかお二人の個性を分析してみたいです。
・10÷3が最初の永遠だった
返信削除に、一票です。
十月さんの個性が、どうなるか見ものですね。
とりあえず、ビジュアル系な方だと思いました。
だけど句は、生活感がやたらある。
「なぜとなりの花なのか。そして白かったら良くなかったのだろうか。」
返信削除うーん、この句評から、
「馬場古戸暢とは、いったい何者か?」
というメッセージをもらった気がします。
取り組んでみます。
句評ありがとうございます。ビジュアル系と初めて言われ、ちょっと戸惑っています(*_*) 自分でもどう自由律を作っていくか試行錯誤しております。
返信削除雪兎さん、
返信削除題名が意外と好評で、安堵いたしました。
祖啓さん、
そのようなメッセージを差し上げたつもりはありませんでした。ほかのことに取り組んだ方が、いろいろといい気がします。
水名さん、
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
古戸暢さんへ
削除ちょっと変な書き方だったかな?
古戸さんに興味を持ったという事なので、ご安心ください。
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