鉄塊 渋谷です。
現在、第四回句会の選句期間となっております。
この8月に作った僕の句を、一方的ではありますが、
ここに記したいと思います。
目の前のすべてが煌めいたゲロ吐いた夜
「殺し屋はホンマにおるで。」と床屋の親父
夕べに魂を売らなくていいところまできた
この得体の知れない感覚を豚キムチチャーハンに添えて
またどこかの誰かが死んだ回覧板が回る
永遠にとれない時計の痕つけてまなつの会社員
葡萄炭酸 TSUTAYAの前で待ってる
僕の所属する結社『海紅』では7句が基本です。
というわけで近作七句として上げました。
どうぞよろしくお願いいたします。
知宏 拝
床屋の親父さん、まさか…いやいやそんなはずは…
返信削除どんな味がするのか、豚キムチチャーハン。
得体の知れない感覚って結構貴重ですよね。
すぐ忘れてしまいますし。
雪兎さん
削除こんばんは。
コメントありがとうございます(^-^)/
床屋の親父さんは関西ならではの、「胡散臭さ」があって、良いかなと…
実際そうとも取れるし、この社会もはや何があるかわからないんで。
得体の知れない感覚ってやつも、自分の日常ではこんな感じで湧いてくるというか、何と言うか(^_^;)
こんばんは。
削除畦道です。
僭越ながらひとつ、とらせていただくなら。
◎目の前のすべてが煌めいたゲロ吐いた夜
『あしたのジョー2』で、カーロス・リベラ戦以降、相手のテンプルを打てなくなった矢吹ジョーが、光るゲロを吐いていたのを思い出しました。
奢られた酒ぜんぶ吐く 畦道
殺し屋とキムチチャーハンも面白かったです。
近作七句、他の皆さんもぜひ。
(じゃあお前からやれ、と言われそうですが)
畦道さん
削除どうも、ありがとうございます。
目の前の~は、光るゲロですね。
こういうのって説明するのは難しいのですが、矢吹ジョーが出てくるなんて、何か素敵だと思いました。
近作シリーズって、皆さんにやって欲しいと思ってまして、それならば先ずは自分からと思いやりました。
五句でも、三句でも一句でも良いですし、外へのアピールという意味も含めてやってみてはどうでしょうか。
畦道さんも是非お願いします!
渋谷さん
削除訂正・カーロスじゃなくて力石戦でしたね。
そうですね、句会の結果発表までまだ間がありますので、私も何句か出してみます。
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返信削除「またどこかの誰かが死んだ回覧板が回る」
返信削除本当に、只の出来事としての人の死。
日常が日常であるためにはこういう所を切り捨ててるんだよなあ、などと色々考えてしまいました。
それと『葡萄炭酸』という言い方が妙にグッと来ました。
寝覚さん
削除回覧板の訃報は本当に連絡事項みたいな感じで、さらっとスルーしてしまいます。
でも、それって結構残酷で、訃報が続いたときに、その人の人生を時々考えたりもします。
葡萄炭酸は、我ながらいい言葉を見つけた気がしてます。
狙った訳ではないのですが、葡萄の色が、夜を想起させて良いなと勝手にほくそ笑んでいます(笑)
◎またどこかの誰かが死んだ回覧板が回る
返信削除実家の回覧板では、「また」というほど人は亡くならなかった気がします。いったい何がこの近所で起こっているのか。
?夕べに魂を売らなくていいところまできた
「夕べに」がかかるのは、「魂を売らなくていいところ」なのか「きた」なのか。ぜひ、解説をお願いいたします。
古戸暢さん
削除こんばんは。
回覧板の句は、ほんとの話です。
虐殺や伝染病などがあった訳ではなく、来る回覧板が全て訃報だった時が有りまして、その気持ちですね。
魂の句は、はっきり言うと現実から逃げて来たことを意味しています。
そしてそれは、譲れないところでも有ります。
ですので、夕べは「夕べ」であって、でも現実から離れた時間でもあるのです。
納得出来ますか?
ご解説、ありがとうございます。
返信削除理解が進んだように思います。
魂を売るとは、命を削る感じですね。
魂を夕べに売らなくていいところ、まできた、なのか、
魂を売らなくていいところまで、夕べにきた、のか、
どちらの解釈がいいのでしょう。
古戸暢さん
削除その解釈までとなると、正直読み手にお任せなんですが、あくまで僕としては夕べに魂を売らなくていいところまできた」となります。
ありがとうございました。
削除想像力を養うよう、精進いたします。