2013年1月8日火曜日

新年詠2013

あけましておめでとうございます。
今年も鉄塊をご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

以下、鉄塊衆による新年詠2013をもちまして、年始の挨拶に代えさせていただきます。


うすまった酒のんで居る初日出るころ  天坂寝覚

二日から人が減る神社三日まで待て  渋谷知宏

ひょっこり仮面は誰でしょう  中筋祖啓

年が明けていた窓の無精髭    畠働猫

起きればみんな初詣  馬場古戸暢

新年の闇へ放ってみる雪玉  藤井雪兎

喉詰まらせて逝った話。あと今年もよろしく  本間鴨芹

正月休みなんてない猫が五時から鳴いてる  松田畦道

8 件のコメント:

  1. 鴨芹さんの句、面白いですね。
    どの話にも「今年もよろしく」と付いてしまうんですね、新年は。
    今年もよろしくです。

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    1. >雪兎さん

      ありがとうございます。
      仕事始めの朝一番に、ある方が亡くなったという話を聞いてショックだったのですが、もやもやしながらも新年ですから「今年もよろしく」なんですよね。新年ってすごいなぁとか訳わからないこと考えていました。
      今年もよろしくお願いします。

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    2. 新年は、誰かが亡くなったと聞いても、それほどショックを受けないというか、心がそれを受け付けない所がありますね。
      もちろんこちらに悪気は全くないのですが…不思議です。

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  2. ひょっこり仮面は誰でしょう  中筋祖啓

    年末や年始に奉納される能などの舞踊を想像した。闇の中にひょっこりと浮かび上がる仮面を詠った句と読めば、どこか厳かささえ感じる。

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    1. おおう、真面目な読み方だ…

      私は「ひょっこり仮面」というヒーローを想像しました。
      「月光仮面は誰でしょう」というフレーズを思い出したので。

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    2. 古戸暢さんの解釈にビックリ、厳かさを感じてしまいました。

      これは、どんな嵐が来ようとも、いつもひょっこりとしている、湖の鴨達を眺めた時に、詠めました。

      常に無防備な顔をして普通に暮らしている鴨こそが、まさしく、「ひょっこり仮面」というヒーローなのだ!と思いました。

      しかし、こうしてみますと、昭和天皇、ハエなども、立派な「ひょっこり仮面」です。

      世界大戦を体験しても、原爆が落ちたとしても、やはり、表面上は、ひょっこりと生きている。

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  3. 年が明けていた窓の無精髭 畠働猫

    新会員、畠働猫さんの新年詠である。男らしい年越しとなった。

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    1. 私も髭が濃いのでよくわかります。
      それに新年は非日常ですから、こうなるのです。

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