2013年4月10日水曜日

第十五回放哉賞落選展

第十五回尾崎放哉賞落選展を開催いたします。鉄塊衆からは、三名九句の投句がありました。皆さまからの辛辣なるコメントをお待ちしております。








37 件のコメント:

  1. こんな夜を終わらせる薬が丸い

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    1. 眠れず苦しい夜、手のひらに薬をおいてぽつりと呟いたような。こんな夜、に万感が込められていて巧みだと思いました。

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    2. かつて本当に眠れない時は、六時を回っても寝付けない時がありました。今はすぐに眠ることが出来ますが、あの時はどうしたら眠ることが出来るのかと思っていました。

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    3. 睡眠薬でしょうか。「こんな夜」がその薬が必要であることを納得させてくれます。ただ「終わらせる」が苦しいと言うか悲しいと言うか、出口が欲しいと思いました。

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    4. 今回全9句の中でこちらを特選にいただきました。
      好き。理屈抜きに好き。「こんな夜」に万感が込められている感じがします。
      強い感情をハッキリ書かずに、このようにあらわすことが出来るのですね。
      これが俳句の力と思いました。
      丸薬は睡眠薬なのか、毒薬なのか。
      不吉な予感を孕んでいるところもまことにわたくし好みです。
      素晴らしい。何故こちらが落選したのか、私には全く理解出来ません。
      静かで激しい。私もかく詠みたいものです。惚れぼれ。

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  2. また爆撃の青空の向こう

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    1. 映像で見る爆撃の様子は、どうしてもどこかリアリティに欠けてしまう。でも、その現場の空は今見上げた空と同じ色。「また」に哀しさを感じます。

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    2. むごくて美しい句。
      瓦礫になった建屋の間から、抜けるような青空が見えるのでしょう。
      人間が幸せでも、不幸せでも、全く関係なく空はいつでも頭上に広がっている。
      祝福のようでもあり、呪いのようでもありますね。
      ひどい話ですけれど、この句は美しい。ほかの言葉がみつかりません。
      胸が痛くなりました。なんでこれが落選???
      いや、身内びいきではなく本当に分かりません。

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  3. 陽射しよけてニートの昼寝

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    1. 元ニートにはよくわかる句です。ああいう生活をしていると、自然と太陽を避けるようになるんですよね。

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  4. 友達、だったんです友達だったんです

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    1. 必死の言い訳、そのまま。しかもたぶん、友達じゃない(笑)。こんな句が受賞する放哉賞であって欲しいと切に願います。

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    2. どう言い表してよいのかわからない間柄に無理やりラベルを貼るならば、やはり「友達」なのだろうか。それにしても、この句の場合は過去にさかのぼっても友達だった事実はなかったに違いない。

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    3. いろんな事が内包されている気がします。「、」も効いていて、とにかく初見から痛みを感じた句でした。

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  5. 旗上がった空はあったのだ

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    1. わざわざ見上げなくても空がある町に住んでいると空を「発見」することがないような気がします。なのでこのような句がうらやましく思います。目線の動きが明確で、発見の感動が伝わってきます。

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  6. これから蒔く種に空見せておく

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    1. その道のスーパーバイザー的な存在を思い浮かべました。新人にとっての魅力ある先輩、そんな人をたとえたものかなと思いました。

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    2. この種は、空から隔離された地中にこれから蒔かれる。せめてその身に、空の青さを焼きつかせておいてあげよう。佳句。

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    3. 芽が出たら再び空とめぐり合う。素敵なドラマだと感じました。

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    4. 空に向かって伸びていくんだよ、と、静かな愛情を感じる素敵な句。
      古戸暢さまの爆撃の青空が真っ青な凶暴な空だとしたら、
      こちらは柔らかい水色の優しい春の空のイメージでしょうか。
      この世界観だったら某爺様たち(笑)にも喜ばれそうなのになんで???
      普通に良い句だし、激しさもいつもの雪兎さまに比べたら抑え気味だし
      一般受け良さそうだけどな~~~。
      大ファンから言わせると、ちょっと物足りない…ような気もするかな。
      いつもの激しい雪兎さま見たいお!!><みたいな気持ちもなきにしもあらず。
      あ、でも、好きです。 ←どっちやねんww

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    5. >玉虫さん

      まあこれも私の一面ということでどうかひとつ(笑)
      自分の中で複数のテーマというか命題があることは確かですね。

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  7. 隠れて飲む酒は黒猫のしなやかさ

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    1. こっそり行動する時って自分でも驚くくらいしなやかに動いてますよね。お飼いになっている黒猫ちゃんの仕草が、知らず知らずの内に乗り移っているのが面白いです。

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    2. この句、黒猫が猫背でおちょこを一杯飲んでいる画が浮かびました。調理用のお酒をぬすみ飲んでいるのかなと思いました。

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    3. え、私は隠れて流し込むお酒の喉越しが滑らかで黒猫を連想させる、
      みたいな意味なのかと思ってました。
      人によって受け取り方がだいぶ違うのが面白いですね!(^〇^)
      こっそりお酒を盗み飲み、でもそんな自分が好き♪ みたいな
      ユーモラスな句だなと思いました。好きです。Excellent!!

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  8. 余命のこと耳傾けずおかわりを頼む

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    1. いつのまにか、身体の話になってきている。病のことをきかされても、俺にできることなど何もない。あとどれほど生きられるかなんて、そんな話ききたくもない。あ、店員さん、生ひとつ!

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    2. 頑固な方と言うよりも、みんなこんな感じですよね。おかわり頼むぐらいですから、まだまだ大丈夫ということでしょう。

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  9. 郵便局で週二なら働けると四十の放蕩息子

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    1. とんでもない穀潰しですね。郵便局で働いたら「この日も働けるか?」などと聞かれるんやろな…。そしたら「辞めます」ってなるんだろうな…。悲しすぎる。

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    2. 親にしてみれば笑い話じゃないはずなのに、なんとも微笑ましく思えてしまう。郵便局の仕事というのがピンとこないのだけど、そこがまた面白い。

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    3. 確かに何故郵便局なんだろうとは思いますけど、それを考えるのがこの句の楽しみ方なのでしょう。
      それはそうと渋谷さんのストーリーが生々しい(笑)

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    4. 雪兎さん
      僕はこの句が、今回の落選展のベスト3の一つです。ストーリーについては、40の放蕩息子では無いですが、このような方と接する事はよくありまして、リアルです(⌒-⌒; )

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    5. 上手く説明できませんが、僕はこの句に碧梧桐のにおいを感じました。

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    1. すみません。投稿の失敗です。

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