VT句会において、なぜか自分(祖啓)が必ず句を取っている俳人として、
青山茂根さんの存在が浮上し、そこからの奇遇を感じ、
この度、句集を拝読させていただいた。
感想を一言でまとめると、これは、
・青山茂根の数式
であると、思った。
この一冊に、
「青山茂根の数式」なるものが存在しえている、とても不思議な句集になっている。
とても不思議な句集であったが、しかし、それは、人為的な作為から造られた、
不可解さではなく、茂根自身の引力から必然的に出会うべくして出会った、
地球上の法則としての神秘、遺産、ミステリーサークルであると思った。
そして、「無機質さ」
生活感が句の中に登場しない事も大きな特徴だ。
日常生活での、いろんな人間関係の感情のいざこざに巻き込まれることが一切無い。
これも、強い特色。
印象に残った句を並べてみると、以下のようになる。
・いはれなくてもあれはおほかみの匂ひ
・たわむれを墓の上
・偶像は捨てよニンジン太らせよ
飛びぬけた「知性」を感じる。
計画、計略、計算と、「計」を要する出来事は、この人に相談するのが正解であると思った。
最後に茂根さん自体の人物像をイメージしていくと、
・宇宙人・・・?
ということになるのだが、法則を正しく見ることが、
どうして、人間世界からかけ離れる結果になるのかについては、よく分からない。
さらに、読解をしていく必要を感じた。
あとは、「お世辞」という概念が、
返信削除はじめから存在しないのも、茂根さんの特色だと思います。
これも、レアだ。
私も青山さんの句についておおむね同じことを考えておりました。
削除何か鋭いピアノ線のようなものが何本もピンと張られていて、不用意に触れると指を切りそうな。
でも、脆さはそれほど感じないんですよ。不思議。
青山茂根さん句集は『BABYLON』(ふらんす堂)ですね。
返信削除百獣の闇をはるかに夜食せり
臨終の手が風船を得し如く
西へ西へと向日葵を倒しつつ
踊子の先に砂上の都市あらむ
バビロンへ行かう風信子咲いたなら
『旅』と『日常』が一体となった、スケールの大きな句の数々。
素晴らしいです。
気になって調べてしまった、こちらですね!→ http://furansudo.ocnk.net/product/1734
返信削除これは買ってみよう!(^〇^)
「いはれなくてもあれはおほかみの匂ひ」
生き物大好きの私は↑こちらがぐっときました。カッコイイ!
うーん、逆に茂根さんの特色として
返信削除「非の打ち所がなくなってしまう」という課題がある事になりました。
人間、非の打ち所がなくなってしまうと・・・・・、
どうも、寂しい。
・非の打ち所が無くなると、寂しい。
うーん、これがさらにどう発展するのだろう?
難しいところです。
みんなのコメントとしても、これは、なんか
スマートでカッコイイ!というのが
統一されているのですが、その分、何かが寂しくなる距離感、
スマートさと寂しさは、同一であるかのように並んできました。
何だかわかる気がします。
削除鋭いですね、祖啓さん。
なんか・・・、難しい事になりました。
削除なんか、頑張っていきます。
ん!
削除そうか、人間の老化、つまりは、「ボケ」と向き合うことが、
青山茂根さんの一大テーマのような気がします。
茂根さんの目線が、常に医学的だからだ。