2014年7月31日木曜日

鉄塊第六回VT句会選句選評結果



▽最高得点句

悪戯は静かに卵になる時間      (10点)【タケウマ】



▽部門ごと上位句

【自由律俳句】(3句)
罪のようで隠した蝶の鱗粉      ( 9点)【琳譜】
壁と話す人のいる夜が明けた     ( 5点)【風呂山洋三】
逃走逃走カレーの匂いするほうへ   ( 4点)【うぐいす】


【定型俳句】(4句)
待つひとのあるおにぎりや草茂る   ( 6点)【さはらこあめ】
人類の未来その手にバナナ反る    ( 4点)【十猪】
すずしくてしょせんわれらは食器かと ( 4点)【十月水名】
星涼しペットボトルの不意に鳴る   ( 4点)【うぐいす】


【題詠句(兼題「悪」)】(3句)
悪戯は静かに卵になる時間      (10点)【タケウマ】
白い椿ぼとぼと私は悪くない     ( 6点)【風呂山洋三】
蓮の花悪い女になるのです      ( 4点)【うぐいす】


【コンプリート句】(◎と○と●のすべてを獲得した句)(1句)
すずしくてしょせんわれらは食器かと ( 4点)【十月水名】
◎○○○●△△



▽個人別合計上位者

タケウマ   (14点)
風呂山洋三  (12点)
琳譜     (12点)
うぐいす   (12点)
さはらこあめ ( 9点)
馬場古戸暢  ( 7点)



▽互選集計結果

悪戯は静かに卵になる時間               (10点)◎◎◎◎○○△
罪のようで隠した蝶の鱗粉               ( 9点)◎○○○○○○○
待つひとのあるおにぎりや草茂る            ( 6点)◎○○○○△△
白い椿ぼとぼと私は悪くない              ( 6点)○○○○○○△△
壁と話す人のいる夜が明けた              ( 5点)○○○○○△△
逃走逃走カレーの匂いするほうへ            ( 4点)◎○○△△
人類の未来その手にバナナ反る             ( 4点)○○○○△△
すずしくてしょせんわれらは食器かと          ( 4点)◎○○○●△△【コンプリート句】
星涼しペットボトルの不意に鳴る            ( 4点)○○○○△△
蓮の花悪い女になるのです               ( 4点)○○○○△
数える小銭に汗の滴る                 ( 3点)○○○△△
ベビーカーで轢かれた蝉とハンカチ           ( 3点)◎◎●△△△△
マニュアルに沿いたるラブとピース夏至         ( 3点)◎○△
夏服の少女の袖を通る風                ( 3点)○○○○●△△△
般若やどしてひどい悪阻だ               ( 3点)○○○△△△
粗末な家族で星月夜                  ( 2点)○○
世の矛盾へ投げつけるコンドームの薄さ         ( 2点)○○△△△
玉葱や太陽いつも燃えている              ( 2点)○○△
悪たれがヒマワリのように泣いている          ( 2点)◎△△△
転がって誰のものでもない焼き茄子           ( 2点)○○○●△
夕立が迫る街行く猫子猫                ( 2点)○○△△
短夜にきよらきよらと落つる月             ( 2点)○○△
半夏生鎖骨にかかるきみの息              ( 2点)◎△△△
悪い面して逃げ出す子ら子ら              ( 2点)○○△△△
お坊さん用の座布団も投げて悪人            ( 2点)◎△△△
ケルベロスを撫でつつ雨やどり             ( 1点)○△△
悪人でなにが悪い生きのびる              ( 1点)○△△△
レコード33回転の3がキスしたがっていたぼくらだった ( 1点)○△△
つながらない気持ちばかり行き交っている        ( 1点)○△△
何も満たされていない肥満体              ( 1点)○△△△
哲学の蛙水面の風に鳴く                ( 1点)○△△
ピアノやみ指の行方は半夏雨              ( 1点)○△△
碧眼の少女過ぐるや半夏生               ( 1点)○△△△
悪ふざけで人類できちゃった              ( 1点)○△△
悪人が死ぬボタンを押した               ( 1点)○△△
悪と善と切り分けられずまた薄い朝           ( 1点)○△△
向日葵や悪童の汲む山の水               ( 1点)○△△△
独り身に 閻魔いなりの 甘辛さ            (-1点)●△△
もみ消された悪が踊っている頭をプチッと潰す      (-1点)●△△
倒されて悪女の膣に搾られて              (-1点)●△△
阿久悠はみんなの悪友だった昭和歌謡          (-1点)◎●●●△△△
弱さは悪か                      (-5点)●●●●●△△
いぬ安心させよう笑顔で帰る              ( 無点)△△
スイスに行ったような顔の鳥              ( 無点)△△△
剣道の荷物で犬をとおせんぼ              ( 無点)△△△△
薄皮の飛び出す爪や夏期休暇              ( 無点)△△
アゲハの子らに悪心                  ( 無点)△△△
稀に優しき悪人や夾竹桃                ( 無点)△△

(以上、48句)
※特選(◎)2点、並選(○)1点、逆選(●)-1点として集計。



▽作者発表(投句順)
上から次の順に掲載
「自由律俳句」
「定型俳句」
「題詠句(兼題「悪」)」


【畠働猫】
粗末な家族で星月夜
ピアノやみ指の行方は半夏雨
悪人が死ぬボタンを押した

【馬場古戸暢】
数える小銭に汗の滴る
夕立が迫る街行く猫子猫
悪い面して逃げ出す子ら子ら

【さはらこあめ】
悪たれがヒマワリのように泣いている
待つひとのあるおにぎりや草茂る
向日葵や悪童の汲む山の水

【風呂山洋三】
壁と話す人のいる夜が明けた
碧眼の少女過ぐるや半夏生
白い椿ぼとぼと私は悪くない

【Keiten666】
ケルベロスを撫でつつ雨やどり
夏服の少女の袖を通る風
倒されて悪女の膣に搾られて

【十猪】
悪人でなにが悪い生きのびる
人類の未来その手にバナナ反る
稀に優しき悪人や夾竹桃

【十月水名】
スイスに行ったような顔の鳥
すずしくてしょせんわれらは食器かと
悪ふざけで人類できちゃった

【琳譜】
罪のようで隠した蝶の鱗粉
短夜にきよらきよらと落つる月
悪と善と切り分けられずまた薄い朝

【うぐいす】
逃走逃走カレーの匂いするほうへ
星涼しペットボトルの不意に鳴る
蓮の花悪い女になるのです

【北大路京介】
世の矛盾へ投げつけるコンドームの薄さ
マニュアルに沿いたるラブとピース夏至
もみ消された悪が踊っている頭をプチッと潰す

【タケウマ】
玉葱や太陽いつも燃えている
転がって誰のものでもない焼き茄子
悪戯は静かに卵になる時間

【木曜何某】
ベビーカーで轢かれた蝉とハンカチ
剣道の荷物で犬をとおせんぼ
お坊さん用の座布団も投げて悪人

【前田_獺太郎】
何も満たされていない肥満体
独り身に 閻魔いなりの 甘辛さ
アゲハの子らに悪心

【なかやまなな】
レコード33回転の3がキスしたがっていたぼくらだった
薄皮の飛び出す爪や夏期休暇
阿久悠はみんなの悪友だった昭和歌謡

【はるか】
つながらない気持ちばかり行き交っている
哲学の蛙水面の風に鳴く
弱さは悪か

【小笠原玉虫】
いぬ安心させよう笑顔で帰る
半夏生鎖骨にかかるきみの息
般若やどしてひどい悪阻だ



以上16名




▽以下、コメント欄に参加者選評を掲載する



87 件のコメント:

  1. 悪戯は静かに卵になる時間 (10点)◎◎◎◎○○△

    ◎一見不可解な句ですが妙に惹かれると同時に説得力があります。様々な深読みをしたくなる句です。(さはらこあめ)
    ◎正直意味はよく分からないが、悪戯と卵の取り合わせの面白さに。(水名)
    ◎最も詩情を感じた。この悪戯は誰かに害をなすようなものではなく、ひたすら一人の愉しみに浸ってゆくものだと思う。(はるか)
    ◎悪戯が卵になるとはどのようなことか。神話における宇宙卵類型を引くまでもなく、卵は「始まり」の象徴であろう。悪戯の仕掛けは終わったのだ。今はその顕現、爆発を待つ静謐な時間なのだ。問題はその規模である。どれほどの世界を壊す悪戯なのだろう。卵は、どれほどの世界を創造するのだろうか。(働猫)
    ○「卵になる時間」とは童心にかえるということだろうか。人の迷惑になる「悪戯」ではなく自分のすることを謙遜していう意味なのではないかと思う。(北大路京介)
    ○「卵になる時間」はすごくよくわかります。相手に気取られないように、あえて自分の感情を閉じ込めているんですね(Keiten666)
    △不思議な句。「静かに」の「に」を取ったらいいのに、と。静寂が生まれる。悪戯は本当は静かなもの。『悪童日記』も「みつばちのささやき」も淡々と語られるが、そこに潜むものはどろんとしている。(なかやまなな)

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  2. 罪のようで隠した蝶の鱗粉 (9点)◎○○○○○○○

    ◎手についてしまったりすると、取り返しのつかないことをしてしまったのではと思ってしまいますね。(木曜何某)
    ○好きな女優の一人が銀粉蝶。癖のある役が多いが、たまにふつうの気のいいおばちゃん役もやる。それでもエンドロールで、彼女の名前を見ると、胸騒ぎがする。蝶の鱗粉。しかも銀。いけないことをした気分になる。(なかやまなな)
    ○何となく分かる気がします。(洋三)
    ○ヘッセの『少年の日の思い出』の一場面のよう。指に纏わってなかなか落ちない鱗粉は、やはり蝶の一部であり、蝶を傷つけてしまったように感じるのかもしれない。(うぐいす)
    ○指先に残る痕が禁忌を犯したような夏の一場面が思い浮かぶ。(獺太郎)
    ○いいですね。官能的な感じがします。これは蝶々を死なせてますね。たかが蝶々、されど蝶々。死なせた瞬間胸がズキッとしたことでしょう。甘い胸の痛みです。大人への扉を開けてしまいましたね。(小笠原玉虫)
    ○なるほど、蝶の鱗粉は罪のような感じがしますね。でも、どうやって隠すのかな?(タケウマ)
    ○「蝶の」は余分だろう。鱗粉だけで蝶か蛾であることは伝わるし、削らなければリズムが澱む。ただし、作者の感動の主体が「蝶」であり、リズムを殺しても必要だったというのであればこの限りではない。隠したものが「蝶」であり、「鱗粉」をその隠し切れない証拠として扱うならば、である。しかし次のように解釈するならばやはり「蝶の」は不要だ。内容としては、幼い日に蝶を捕まえた思い出だろう。その羽を手でつかみ、指に鱗粉が移ってしまった。鱗粉の失われた蝶の羽は透き通り、弱って飛べなくなる。幼さゆえの嗜虐性。自分が世界に与え得る影響の大きさ。命を奪う万能感。そうした純粋無垢な残酷さで一つの死を観察する。母親の呼ぶ声。ふと我に返る。何をしていたか優しく問い、母親は手を伸ばす。その手を取ろうとして、罪の証である指先の鱗粉に気づく。とっさにそれを後ろ手に隠す。昼下がり。蝉が鳴き始める。いや、惜しい。「蝶の」が無ければ今回の句群では特選でした。(働猫)

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    1. 昆虫に疎い子供だったためか、景を浮かべられなかった。

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  3. 待つひとのあるおにぎりや草茂る (6点)◎○○○○△△

    ◎おにぎりって不思議な食べ物ですね。自分で握ってもどんな時間でも'待っている'と言うのがぴったりだなと感じました。それぞれの景色が歌意が変わらぬままに入り込む素敵な歌だと取らせていただきました。 (琳譜)
    ○昼のお弁当は彼女の手作りで近くの土手です。(十猪)
    ○牧歌的な景が好きなためか、つい採ってしまう。(古戸暢)
    ○畑仕事しているおじさんのおにぎりを想像しました。(洋三)
    ○朝のラジオ体操を終えて帰ってくる子供らを、おにぎりが待っている。仕事に出かける前の母親が握って置いておいたのだろう。夏休みの光景。(うぐいす)
    △おにぎりにとって幸せな状況ですよね。(タケウマ)
    △これは幸福な句ですね。「おにぎり」だけでもかなり幸福なのに、それを待つ人がいる。そして穏やかな夏の日。完璧な一日です。こんな日があることをこのところ知らないで生きています。(働猫)

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  4. 白い椿ぼとぼと私は悪くない (6点)○○○○○○△△

    ○無実の涙が伝わってきます。(十猪)
    ○人の弱い心を表現しているのでしょうか。赤い椿ではなく白い椿とあるのが気になります。悪いことをした上で否定する意味の「悪くない」か、自らを責めたあとの気付きとしての「悪くない」か、どちらとも受け取られます。(さはらこあめ)
    ○ドッキリを仕掛けられたように、花の形のままぼとぼと落ちる椿。しかも白。戸惑うことなく、「私は悪くない」という。この人なら魔女裁判も怖くない。(なかやまなな)
    ○たしかにぼとぼとと落ちる椿に悪は感じられません(水名)
    ○最近この手の擬音を目にすることが多い…。景も句意も白い椿によって鮮明になる印象。(はるか)
    ○無垢の象徴たる白い花が地に落ちてゆく様とその責任から逃れんとする人の心。綺麗です。(獺太郎)
    △わかりました。あなたは悪くない。(タケウマ)
    △自分を模して作らせた被り物を信者に被らせ「私はやってない、潔白だ」と歌わせていた教祖のことを、当時私たちは「んなわけねえだろ」と冷ややかに眺めていた。しかし、事実が明らかになるにつれて、その残忍さ、非人間性も暴かれていった。それらは私の想像を超えるものであった。そして振り返れば、そのコミカルでふざけた言動がかえって狂気を浮き彫りにしたのである。そんな事件(時代というべきか)を思い出した。句に戻るが、「悪くない」という者はだいたい悪いのである。罪悪感を感じているからであろう。斬首の刑を順番に執行されるかのように、次々に落ちる白椿。まるで「私」がここにいることがそのきっかけであるかのように。たぶん、その通りなのだ。介錯を求める侍のように、「私」に看取られ散ることを椿は選んだのだから。(働猫)

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  5. 壁と話す人のいる夜が明けた (5点)○○○○○△△

    ○作り込んでいないシンプルで素直な表現。すんなり脳裏に入ります。作り手の優しい心が伝わります。(さはらこあめ)
    ○先日、図書館で読んだ釜ヶ崎を舞台にした四コマ漫画で、只管壁と喋る男がいた。お天道様の「淋しいやつだな!」に「うっさい、壁が薄くて隣室と話できるんじゃ」と返すオチ。こういうことではないけれど、壁と話すことは淋しくもあるが、妙に神秘的だ。(なかやまなな)
    ○少し不思議な光景としても、寂しさからこうして過ごしているとしても、切ないなと感じました。朝が来てもまた寂しい一日の始まりでしょうか?そしてこの第三者のには?物語が広がりました。 (琳譜)
    ○長い長い夜だったのでしょう。おかしいのは他人か自分か、という不安(Keiten666)
    ○いいですね。この不穏な感じがたまりません。これは酔っ払いとかじゃなくて認知症のご家族かなと思いました。心配だし、心配すぎて腹も立つし、眠れない。この辛い状況を写生するかのようにさらっと詠んでいますね。こういう景をこのように切り取れるところが俳句の面白さであり、恐ろしさであると思います。そのことを思い出させてくれました。(小笠原玉虫)
    △夜が明けてよかったのでしょうか?(タケウマ)
    △母親の介護をしているので、こうした疲弊感は理解できる。盛り上がった飲み会、あるいは変人を笑う句ともとれなくはないが、自分にとってはこれはしんどい句である。(働猫)

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    1. 想像しがたい景。ここでの人は自分か他人か。

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  6. 逃走逃走カレーの匂いするほうへ (4点)◎○○△△

    ◎一番好きなので特選に。いいですね。逃げることは必ずしも悪いことではないと、年を経て思うようになりました。闘うばかりが能じゃない。バイオハザードだってゾンビ全てを倒そうとしたら負けますからね。大好きなあの人が作ったカレーの匂いのする方へ逃げるのだったら間違いはないでしょう。カレーを食べながらゆっくり休んだら、再び闘いに戻る元気も湧いてきそう。安らぎを希望を感じる佳句と思います。(小笠原玉虫)
    ○母親のところに帰ろうとしたのでしょう。(水名)
    ○お腹をすかせて走っているのだろうか。匿ってくれる場所のサインがカレーの匂いかもしれない。(北大路京介)
    △カレーの匂いはいいですよね♪(タケウマ)
    △そしてインドへ。(働猫)

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    1. 水名さんの感想を読んで、ようやく腑に落ちた。

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  7. 人類の未来その手にバナナ反る (4点)○○○○△△

    ○「バナナ」はやはり隠喩なのだろうか。だとしたら多少下品にも感じるが。人類はどこまでいってもサルなのだ、奢るなよ、という忠告にも取れる。(うぐいす)
    ○サルの時は慣れ親しんでいたはずのバナナが今は沿ってくれなくなってしまったというようなことでしょうか。未来とバナナの対比が好きです。(木曜何某)
    ○「バナナ反る」は直球で卑猥。「人類の未来」は「世界の起源」(クールベ)との対比となっている、というのは拡大解釈しすぎでしょうか?(Keiten666)
    ○いいですね。特選に限りなく近い並選。これはダブルミーニングととりました。南国のイメージ、そして栄養たっぷりでもある甘いバナナ。いや、でもこれは、ここでは、男根ということなのだと思います。手の中で脈打ち踊るバナナ。セックスにこそ人類の未来があるということか。プリミティブな一句、大好きです。(小笠原玉虫)
    △まあ、バナナは反るものですよね。(タケウマ)
    △幼い子供がバナナを持って笑っている姿でしょうか。そう読むべきだと思いながら、どうしても猿の惑星を思い出してしまうのですが。(働猫)

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    1. 玉虫さんの解釈が好きである。

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  8. すずしくてしょせんわれらは食器かと (4点)◎○○○●△△【コンプリート句】

    ◎食器は食器としてしか扱われない?いやいや。花器代わりに花を活けることもあるのではないか。飲み物を注いだグラスを頬に当てて涼をとることもあるだろう。器そのものを愛でることもある。食器たちよ。「しょせん」などとふてくされずともよい。(うぐいす)
    ○食器、というのは魂を入れたこの体のことだろうか、それとも…。しょせん、というのが一見後ろ向きな言葉ですが、自分達人間のことをおごり高ぶらない謙虚さも感じられます。(さはらこあめ)
    ○食器というのが意外で句意をうまく取れてはいませんが並選に選ばせていただきました。洗い立ての食器なのか、しまう前に積んである食器なのか、それがクーラーに当たって冷たく涼しい感じがして、自分も無機物な感じになっているということでしょうか。(木曜何某)
    ○よくわからないんですが、リズムがいいですね♪(タケウマ)
    ●文字のバランスや音律がもう少し考慮の余地ありと感じ取らせていただきました。私には読み取れなかった歌意は「初戦」としても涼しいに繋がらず読み取れずで申し訳ありません。 (琳譜)
    △「食器」という捉え方が面白いような、あまり納得できないような(Keiten666)
    △プロの女体盛りの女体の人の声ですね。(働猫)

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    1. よくわからなかった。働猫さんの評のようであれば納得。

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  9. 星涼しペットボトルの不意に鳴る (4点)○○○○△△

    ◯不意に鳴るペットボトルというのは、内外の気圧の違いでペコッと鳴るやつだろうか。星が綺麗なのもベコッという音も宇宙の不思議。(北大路京介)
    ◯突然ペキッとなる時ありますよね。それに対し少し驚いたり、何にも思わなかったりする。どうでもいい感がいいです。(木曜何某)
    ○ああ、ペットボトルって突然なることがありますよね。うん、よくわからないけれど、星涼しとあってますね♪(タケウマ)
    ○夏の夜の静寂を不意に破るベコリという音。枕元に置いた飲みさしのペットボトルであろうか。この夜の秘め事をずっと見ていた水である。色っぽい句である。(働猫)
    △ペコッって音、かなり大きいんですよね。驚かされます。(水名)
    △雰囲気のいい句です。(洋三)

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    1. こういう夜はよいですね。

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  10. 蓮の花悪い女になるのです (4点)○○○○△

    ○雰囲気で採る。(古戸暢)
    ○蓮は清浄を思わせる花。悪とは対極にあるようで、かえって近いものなのかもしれない。(はるか)
    ○いいですね。これは悪未満ですね。何があったのかは知らないけど、わたしだって悪い女になってやるんだからね!という決意ととりました。可愛い。このかたは決して悪い女にはならない気がする。根が可憐な乙女なのですよ。聖女です。そのことを「蓮の花」で表している。巧みな詠み手と思います。やられました。(小笠原玉虫)
    ○お釈迦様はゆるしてくれると思います。(働猫)
    △そうですか。仕方ないですね。(タケウマ)

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  11. 数える小銭に汗の滴る (3点)○○○△△

    ○駄菓子屋へ走ってきた子供のような景。(十猪)
    ○バスの料金を払う自分の姿を思い起こしました。(洋三)
    ○暑い屋外にいるのだろう。これから自販機で冷たい飲み物でも買うのだろうか。もし、小銭が足りなかったらかわいそう。(北大路京介)
    △切迫感が伝わってきます。(タケウマ)
    △夏。焦燥感が伝わる。自分は煙草を吸わないが、なんとなくこれは煙草賃を数えているように思う。金が無くとも煙草だけはやめられない人間を兄として知っているからだ。こうした光景も見たように思う。(働猫)

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  12. ベビーカーで轢かれた蝉とハンカチ (3点)◎◎●△△△△

    ◎ベビーカーのこれから育っていく命と蝉の死んでいく命、ハンカチはなんだろうか。命のないものだろうか。ハンカチは轢かれても、その後、誰かに拾われるかもしれない。ハンカチは死ぬか生きるかの境目にある命なのかも。(北大路京介)
    ◎生と死が実は日常にありふれていることをおだやかに暴いている(獺太郎)
    ●なぜ蝉なのか、なぜハンカチなのか、なぜ蝉とハンカチなのか、それをベビーカーが轢いたことで、作り手がなにを伝えようとしていたのかがしっくりきません。ただ、不可解な句であっても妙に惹かれる句もありますが、この句はそんな句へ「あともうすこし」な句です。(さはらこあめ)
    △書き手の悪意が清々しいです(Keiten666)
    △気になる句。こっちは子供連れてんだからね!って居丈高な母親、いるよなぁと思いました。あんまり子連れに悪意を持ちたくはないですが、余裕のなさが無意識の残酷さになってる親御さんているよねと。キツいときに思いやりを持つのは本当に難しい。句の中の母親にも詠み手にも痛みを感じる句ですね。(小笠原玉虫)
    △ベビーカーが轢いてしまったのがおもしろいですね。(タケウマ)
    △子連れの女性というのは最強の「弱者」であるので、その行為・言動はなかなか批判し辛いものだ。その幸福の陰で轢き殺されたものは、無言のまま打ち捨てられるしかない。(働猫)

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  13. マニュアルに沿いたるラブとピース夏至 (3点)◎○△

    ◎いい句ですよね、意味はわかんないけど、「ピース夏至」っていいなあ♪ 句またがりだけど定型に収まっている感じ好きなんですよね♪(タケウマ)
    ○この内容を定型にまとめてしまえる力量に脱帽です。(はるか)
    △ジョンレノンが古典になって、ラブもピースもマニュアル通りなのですね。世界平和の夢は空虚に夏至の陽に溶けてゆくのでしょう。(働猫)

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    1. 働猫さんの評でようやく何かがわかった気がした。

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  14. 夏服の少女の袖を通る風 (3点)○○○○●△△△

    ○安物だが本当に涼しそうでよいと思いました。(十猪)
    ○袖を風が通るということは、この少女は腕を風の方向に向けているのか、はしゃいでいる絵が浮かびます。(さはらこあめ)
    ○自転車に乗っている少女を思い起こしました。(洋三)
    ○とても涼しげな句です ね。袖から首にかけて通る風が肌をかすめていく感じがいいですね。(木曜何某)
    ●とても好きなイメージですが、ちょっとひねりが足りないような気がしました。魅力的ですが逆選で。(水名)
    △いいですね。白い夏服のセーラー服の袖口が目に見えるようです。少女は正義。(小笠原玉虫)
    △ああ、風になりたいとかは言いませんよ、ボクは♪(タケウマ)
    △なんだかフェティシズムを感じます。少女礼賛句ですね。(働猫)

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  15. 般若やどしてひどい悪阻だ (3点)○○○△△△

    ○そこまでとは。(古戸暢)
    ○般若は誰なのか、何があったのか、とても悲しい歌ですね。でも、こう思う人もいるのでしょう。あまり有る美しい世界が待っていることを願わずにいらなくなる歌です。 (琳譜)
    ○自らの分身かはたまた我が身体に巣くう異物か。というか独身男がどうのこうの屁理屈をこね回していいのだろうかという想いにさせて頂いた。好きです(獺太郎)
    △悪阻は苦しいものです。どうしようもないし、どんどん自分が変わってしまうのも恐ろしい。心ない言葉を投げたりはしないで欲しいな。(はるか)
    △まあ、仕方ないですね、般若ならば。(タケウマ)
    △お腹の子が般若なのか、自分の心が般若なのか。それにしても身体の中でもう一つの生命を育むというのは本当に神秘的ですね。女性はすごい。(働猫)

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  16. 粗末な家族で星月夜 (2点)○○

    ○よい夜となった。(古戸暢)
    ○「粗末な家族」が面白いですね。(タケウマ)

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  17. 世の矛盾へ投げつけるコンドームの薄さ (2点)○○△△△

    ○分かるような分からないような…。ただあの薄さを投げつけるという表現が面白かったです。(水名)
    ○「投げつけるコンドーム」にグッときました。顧客のニーズに応えるため薄くなってゆくコンドームは、人間の持つ根本的な欲望と理性のせめぎ合いですね(Keiten666)
    △感じは好きだな。あともう一歩という気がする。言いたいことが分かるような分からないような、って感じだったのが惜しかった。もう一歩踏み込めばズキリとする句になったような気がします。(小笠原玉虫)
    △苛立ちが伝わってきます。本来、薄さは利点なのでしょうが、逆手にとっているのですよね。多分、中身はまだあたたかいのでしょう。(タケウマ)
    △ミスチルにもコンドームの歌があったが、避妊と愛とセックスはいつも互いに矛盾し合うものだ。そこにゴムを投げつけてしまうところに作者の初心さが見てとれる。(働猫)

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  18. 玉葱や太陽いつも燃えている (2点)○○△

    ○太陽のめぐみがぎっしりつまった玉ねぎ入りのカレーライスが食べたい!(Keiten666)
    ○文句なしに好き。いいですね、盛夏のイメージ。手の中の玉葱と太陽のイメージが重なり、どこか神話的な雰囲気を醸し出しています。バーベキューかキャンプをしていそう。しかもこれは思い出じゃなくて現在進行形の夏休みって感じがする。若い喜びが爆発する美しい句と思います。(小笠原玉虫)
    △キャンプのカレーであろうか。夏の開放感から玉葱を陽に透かし気宇壮大となる人のカレーはたぶんシャバシャバになるだろう。(働猫)

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    1. 玉葱と太陽の関係が難しく感じた。

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  19. 悪たれがヒマワリのように泣いている (2点)◎△△△

    ◎泣くことによって感情を素早く整理しているのだろう。さすが悪たれ。(古戸暢)
    △「ヒマワリ」のように「泣く」というのは新鮮に思いました。(洋三)
    △なるほど、悪たれは泣く姿も豪快なのですね。(タケウマ)
    △悪たれへの愛情が感じられます。ただし、一定の距離も感じます。泣いている子供を離れて絵に描いているような。距離があるからこそ愛せる相手なのかもしれない。(働猫)

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  20. 転がって誰のものでもない焼き茄子 (2点)○○○●△

    ○つかみ損ねて床に転がった焼き茄子。誰かのために焼いていたものだろうが、転がってしまった途端誰のものでもなくなってしまった。食べ物は大事にっておばあちゃんは言っていたけれど。(うぐいす)
    ○転がって床かテーブルに落ちてしまったのでしょうか。ぽつんとある焼き茄子がいいです。(木曜何某)
    ○リズムが快く、自由律らしい一句。(はるか)
    ●焼き茄子ってくたってしているから転がらないと思います。それでも転がる焼き茄子に拍手を送りたい。(なかやまなな)
    △「焼き茄子」はおそらく、夫であり息子である自分自身を象徴するものであろう。ユング的に茄子を男根と考えて、「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざと併せて検討すれば、この解釈で間違いなかろう。嫁姑の争いの中で、無責任な茄子として無為に寝転んでいる様子を詠んだものか。(働猫)

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    1. 私ならとりあえず拾って喰います。

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  21. 夕立が迫る街行く猫子猫 (2点)○○△△

    ○動物大好きです。なので、その勢いで、選ばないようにしています。でも子育ての時期と夕立の時期重なるんですよね。きちんと感じて詠まれた歌は詠み人の心が過剰でなく素敵です。 (琳譜)
    ○下五のリズムが小気味いい。(獺太郎)
    △無事に帰れるといいですね♪(タケウマ)
    △決然として街を行く猫の親子の姿を描いた。はじめ「夕焼け」と読み、ああ、郷愁を誘われるよい景色だなあ、と思った。夕立でしたね。空には黒い雲が近づいているのだろうか。はやく屋根のあるところへ行けるといいね。(働猫)

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  22. 短夜にきよらきよらと落つる月 (2点)○○△

    ○少しきれいすぎるかとも思ったけれど、やはりきれいなので取ります。窓から漏れる月明かり。眠れぬ夜も悪くないと思える。(うぐいす)
    ○既視感があるのは気のせいでしょうか。「きよらきよら」がいいですね♪(タケウマ)
    △短夜であれば、月は落ち切る前に明けてくるだろう。ではこれは月ではなく何を見ていたのだろうか。(働猫)

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    1. タケウマさんと同様、既視感を覚えた。なんだっただろうか。

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  23. 半夏生鎖骨にかかるきみの息 (2点)◎△△△

    ◎若者が抱き合っていますよね。青春らしくてよい。(十猪)
    △かかる と きみの息は入れ替えたほうが良い気がする。かかる は別の動詞を探して欲しい。好みの問題かな…。(はるか)
    △エッチですね♪(タケウマ)
    △半夏生から考えるならば、「きみ」の息には毒が含まれている。それは鎖骨を溶かし心を蝕むのだろう。甘美で背徳の夜が始まるのだ。(働猫)

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  24. 悪い面して逃げ出す子ら子ら (2点)○○△△△

    ○入ってはいけない場所から、何人もゾロゾロと出てくる子供達、現実はどうあれ、「怒られると損」とばかりの子供の可愛い姿を、いつまでも、みたい。笑顔になる歌でした。 (琳譜)
    ○「子ら」のリフレインが心地よいです。(洋三)
    △結句は残念ながら成功していないと思う。(はるか)
    △子ら子らが面白いですね。(タケウマ)
    △逃げる子らが悪い顔をしているのは当たり前である。追う立場からはその顔は見えない。だから作者は第三者の立場から逃げる子らと追う大人を眺めているのだ。無責任な立場はいつも呑気に世界を眺めることができる。(働猫)

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  25. お坊さん用の座布団も投げて悪人 (2点)◎△△△

    ◎愛人ですね。葬儀に愛人がきましたね。揉めましたね。そこへ遺産相続の話まで飛び交いまして、ああもうみんな悪人!(なかやまなな)
    △驚き、困っているお坊さんを想起するとなんか笑ってしまいますよね。投げた子だぁれ、そりゃ悪いやつだ。(小笠原玉虫)
    △かわいい悪人ですね♪(タケウマ)
    △あのきんぴかで重たいやつですね。これは悪ですね。説得力がある。(働猫)

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    1. なかやまななさんの感想を読んで納得。

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  26. ケルベロスを撫でつつ雨やどり (1点)○△△

    ○神話と街角での出来事の融合が楽しい。(水名)
    △勇気があっていいですね。(タケウマ)
    △状況がよくわからない。そういう名前の犬といるのか。それとも例えばギリシャなんかには軒下にケルベロスモチーフの像があってそれを撫でているのだろうか。狛犬とかシーサーみたいに。よくわからないが、ファミコンからの女神転生信者である自分としては、ケルベロスには甘酸っぱい思い出がたくさんあります。コンゴトモヨロシク。(働猫)

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    1. ペット名か。わかりがたい。

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  27. 悪人でなにが悪い生きのびる (1点)○△△△

    ○このようになりたいものです。(はるか)
    △好き。したたかな強さを感じます。世の中はぼんやり死にたがっているような表現に溢れておりますが、わたしはこういうのの方が好きだな。(小笠原玉虫)
    △がんばってください。でも、応援はしません。(タケウマ)
    △悪くはないし、正義や善は生き残った者が作るものだろう。(働猫)

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    1. 周囲にいなければ応援したい。

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  28. レコード33回転の3がキスしたがっていたぼくらだった (1点)○△△

    ○「3」を唇に見立てたものだろう。ただその唇は向かい合うことがない。AはBにキスしたいが、BはCにキスしたい。CはDに……といった具合に、その思いは一方通行のまま、ぐるぐると回る。それをまた、回転するレコードに見立てている。非常に巧みな比喩表現である。(働猫)
    △確かにキスをしたがっています。(洋三)
    △LPレコードですね。いまひとつわかりませんでしたが、互いにしたがっているのならするべきではないでしょうか。(タケウマ)

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    1. レコード世代はないため、まったくわからなかった。時代を感じる。

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  29. つながらない気持ちばかり行き交っている (1点)○△△

    ○ネットのことだろうか、それとも街を行き交う人のことだろうか、「気持ち」とあるところを見ると、本当はどこかで誰かとなにがしかの縁があるが、それが見えなくなっている後ろ向きな心と解釈しました。(さはらこあめ)
    △人の気持ちが見えると面白そうですね。(タケウマ)
    △これは当たり前のことを言っているだけではないだろうか。つながる気持ちはどこかにたどり着くはずなので。(働猫)

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  30. 何も満たされていない肥満体 (1点)○△△△

    ○一見体は満たされているように感じる肥満体と言う言葉を「何も」で表現されているのが素敵だとおもいました。 (琳譜)
    △この寂しさの着眼点、好きです。(水名)
    △肥満体ですから物質的には満たされているはずですよね。なにが満たされていないのか? それを考えさせる手ですね。考えましたが、わかりませんでした。(タケウマ)
    △好きなものを飲み食いして、思うままに怠惰に過ごした結果である。それで「満たされない」というのはまさに足るを知らない状態である。甘えてはならない。(働猫)

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    1. 尽きない食欲を羨ましく思う。

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  31. 哲学の蛙水面の風に鳴く (1点)○△△

    ○綺麗な句です。蛙の姿を沈思黙考する哲学者に重ねたのでしょうか。(働猫)
    △蛙と哲学は、ふしぎと合いそうですね。鳴くのは平凡かなァ(Keiten666)
    △そんな蛙はいません♪(タケウマ)

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  32. ピアノやみ指の行方は半夏雨 (1点)○△△

    ○ビジュアルだけでなくサウンドスケープが広がる。(獺太郎)
    △雰囲気が好き。どんなひとがピアノを弾いているのか想像しちゃいますね。(小笠原玉虫)
    △ああ、ロマンチックですね♪(タケウマ)

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    1. 珈琲の香りも合いそうです。

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  33. 碧眼の少女過ぐるや半夏生 (1点)○△△△

    ○少女が幽体めいていてよいと思いました。(十猪)
    △いいですね。爽やかかつミステリアスな句。少女は妖精だったのかもしれません。(小笠原玉虫)
    △少女はどこへ行くのでしょうか?(タケウマ)
    △軽井沢ですね。行ったことないけど。(働猫)

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    1. 高原のイメージは確かにあります。

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  34. 悪ふざけで人類できちゃった (1点)○△△

    ○神の悪ふざけなのか。生命の誕生なんだから、そんなにあっさりと。映画「ジュノ」的。案外ポジティブ。(なかやまなな)
    △それは、それは……(タケウマ)
    △一連のSTAP細胞騒動への風刺ですね。(働猫)

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    1. どちらともとれますね。

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  35. 悪人が死ぬボタンを押した (1点)○△△

    ○ボタンを押すと悪人が死ぬのか、誰かが死ぬボタンを悪人が押すのか、どっちなのだろう。後者なら「死ぬボタンを悪人が押した」とするんじゃないかと思い、前者の意味でとった。漫画『デスノート』のようなボタンも思い浮かべたが、現実的なのは絞首台で刑務官が押すボタン。「冤罪かも?」と思うよりは悪人と決めつけたほうが押しやすいだろう。(北大路京介)
    △ドラえもんの道具を思い出しました。(水名)
    △困りました。(タケウマ)

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    1. 「悪」のお題は難しい。

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  36. 悪と善と切り分けられずまた薄い朝 (1点)○△△

    ○悪と善も切り分けられないが、夢と現実も切り分けられていない感じ。夏の朝の早すぎる訪れと、曇り具合、うっすらとした汗。実感がある。(なかやまなな)
    △「薄い朝」がいいですね。(タケウマ)
    △それらは明確に分けられるはずもないのだから、無駄な努力である。客観的な善悪など存在しないのであるから、結局自分の主観で判断するしかない。好きなものを善、嫌なものを悪とさっさと決めて寝たほうがいい。(働猫)

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    1. ほかにも何か大事な思考はなかったのだろうか。

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  37. 向日葵や悪童の汲む山の水 (1点)○△△△

    ○なんとなく、自身の孫を詠んだもののように思えた。(古戸暢)
    △「向日葵」を最初に提示することで、「悪童」という言葉がよりやわらかくなっています(Keiten666)
    △いい悪童ですね♪(タケウマ)
    △里山の風景を思いました。夏休みであろうか。悪童もこの自然の中では、人のために水を汲むか。さわやかな句ですね。(働猫)

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  38. 独り身に 閻魔いなりの 甘辛さ (-1点)●△△

    ●スペースを入れて区切ってる意味がわからなかった。(北大路京介)
    △いち味とゴマの風味がおいしそうですね。一度食べてみたい♪(タケウマ)
    △残念それは閻魔のおいなりさんだ。(働猫)

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    1. 閻魔いなりとはいったい。

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  39. もみ消された悪が踊っている頭をプチッと潰す (-1点)●△△

    ●「頭」の主語がよくわからない自分なのか。他者なのか。リズムも今ひとつ(獺太郎)
    △怖いですね。(タケウマ)
    △よくわからないが、隠れた悪を裁く、必殺仕事人かブラックエンジェルズであろうか。頭をつぶすのは松田かな。地獄へ、おちろ~。(働猫)

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  40. 倒されて悪女の膣に搾られて (-1点)●△△

    ●何かちょっとなぁ。うーん、そうなの?としか言えない感じ。(小笠原玉虫)
    △うらやましい♪(タケウマ)
    △レイプですね。弁護士と警察に相談しましょう。(働猫)

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  41. 阿久悠はみんなの悪友だった昭和歌謡 (-1点)◎●●●△△△

    ◎駄洒落ですが、的を得ていると思います。(洋三)
    ●駄洒落は不要だし、「詩」が入っていないな。(十猪)
    ●ダジャレ句はやはりオリジナルであってほしい。「阿久悠=悪友」では、彼の名前の由来そのままだから。(うぐいす)
    ●リズム感を感じられない。昭和歌謡に郷愁はあるものの、語呂合わせに終わっているのは残念。(はるか)
    △地球と書いて「ほし」、理由と書いて「わけ」ですね、分かります。(小笠原玉虫)
    △なるほど、うまいですね♪(タケウマ)
    △名前の由来そのままではないかと思うのだがどうしたものか。(働猫)

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  42. 弱さは悪か (-5点)●●●●●△△

    ●倫理学か何かの本で、似た文字列を見た記憶がある。(古戸暢)
    ●深いような、ありがちなような。そんな内容の句だと思いました。(洋三)
    ●それは、いろんな人が抱いている疑問で、それを句に読み込んで欲しいのです。(木曜何某)
    ●「そんなことはないのでは?」という答を期待しているのでしょうか。俳句ではない別のなにかのような気がします。(タケウマ)
    ●何をもって句とするかってのは難しい問題だと思いますが、自分はこれは成立していないように思います。(働猫)
    △悪じゃないと思います。(水名)
    △ドキッとする問い掛けですね。場合によるとは思いますが、悪である弱さもあると、わたしは思います。(小笠原玉虫)

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  43. いぬ安心させよう笑顔で帰る (無点)△△

    △おかえりなさい♪(タケウマ)
    △犬も猫も飼い主の心情に寄り添ってくれるものだ。犬にさえ心配かけまいとする作者の優しさが出ている。しかし犬飼いであれば、そんなものは見破られることもわかっているはずだ。見方によっては欺瞞と自己満足に過ぎないかもしれないが、ここは素直に幸せな犬と人間の関係と見るべきだろうか。(働猫)

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    1. いぬも飼い主の感情を察しとるのですね。

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  44. スイスに行ったような顔の鳥 (無点)△△△

    △渡り鳥なのでしょう。「スイス」が利いているかどうか。迷うところです。(洋三)
    △どんな顔なんだよ?と考えてしまったら、作者の術中にはまっています。(タケウマ)
    △鳥をよく知らないのだが、「なるほど」と思えるような鳥があるものだろうか。スイスについても特に知識がなくイメージできなかった。(働猫)

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    1. スイスに不慣れなためなんとも。

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  45. 剣道の荷物で犬をとおせんぼ (無点)△△△△

    △ちょっとコミカルなシーンを切り取りましたね(Keiten666)
    △可愛い。困っている犬の顔が浮かびます。(小笠原玉虫)
    △あれ、大きいんですよね。そして、ちょっと臭い♪(タケウマ)
    △かわいらしいですね。(働猫)

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  46. 薄皮の飛び出す爪や夏期休暇 (無点)△△

    △まあ、夏休みですから、いろんなことが起こりますよね。(タケウマ)
    △夏休みには爪の手入れもおろそかになる、ということでしょうか。女性の視点を感じます。(働猫)

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    1. 爪の手入れに疎いため、よくわかっていない。

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  47. アゲハの子らに悪心 (無点)△△△

    △たしかによく見られません。(水名)
    △ということは、芋虫のことでしょうか?(タケウマ)
    △幼虫に何か悪いことをしようとしているのであろうか。こわい。それとも夜の仕事をする母親を持つ子供たちを詠んだものか。(働猫)

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    1. 働猫さんの感想の後半部に同意。

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  48. 稀に優しき悪人や夾竹桃 (無点)△△

    △なるほど、悪人もたまには優しくなりますよね。(タケウマ)
    △悪人がいつも悪いことをしているわけではないというのは、映画のジャイアンを見るまでもなく明らかである。いつものお詫びとか言って、夾竹桃の鉢でもプレゼントしてくれたものか。ただし、夾竹桃には毒があるので、未必の故意を狙ったものかもしれない。もう一度あなたの保険の受け取り人が誰になっているかご確認ください。(働猫)

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    1. 悪人であることに変わりはないのだろう。

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  49. 以上で鉄塊第六回VT句会の編集を終了させていただきます。

    ご参加のみなさま、おかげさまで大変有意義な句会となりました。
    心から感謝いたします。ありがとうございました。

    また冬にもVT句会の開催を予定しています。
    重ねてのご参加お待ちしています。
    それでは、互いの研鑽を祈念しつつ再会を待ちましょう。
    今後ともよろしくお願いいたします。


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