2014年11月25日火曜日

「宴」~第七回 「鉄塊VT句会」開催のお知らせ

第七回鉄塊VT(バーリトゥード)句会 募集要項

【投句締切】 12月12日(金)

【選句表配信】 12月14日(日)

【選句締切】 12月23日(火・祝)

【発表およびブログ掲載】 12月31日(水)

【投句方法】

  以下を課題として、合計三句をご投句下さいませ。

  1)自由律俳句 一句

  2)定型句 一句

  3)兼題【】で一句(形式は自由律でも定型でも可)
        ※句の中に必ず「」を詠み込むかたちでお願い致します。


【参加条件】

  ①「選句選評まで行えること

  ②「発表まで連絡が可能であること

  ※以上、2点。くれぐれもお忘れなきよう宜しくお願い致します。


【投句先メールアドレス】


  ※件名を「第七回鉄塊VT句会投句」としてお送り下さいませ。



2014年11月3日月曜日

第二十八回 鍛練句会


(最高得点句)

海が薫る橋で泣く(4点)
【馬場古戸暢】


それぞれの傘でまっすぐな道 (4点)
【ロケッ子】




(4点)海が薫る橋で泣く◎◎
(4点)それぞれの傘でまっすぐな道◎○○△
(3点)ねじれて燃える秋の金魚だ◎○△
(2点)萩散ってそれでも笑っているしかない○○△
(2点)迷いは薄墨色の夜に溶く◎△
(2点)母娘さざめく風呂場の下を通る○○△
(2点)笑顔の頬へ陽射しやわらかい◎△
(1点)秋の夜へ花火鳴りよる○△△△
(1点)薬効いてくる部屋に水滴の音○△△△
(1点)火事じゃない火の燃え盛る○△
(1点)知らない子が返事する私の名前だ○△△
(1点)王様も俺も裸○
(1点)香水こぼれて時間○△
(1点)何も聞こえない闇にうなじの白い○
(1点)秋の満ちゆく俺でいる食卓○△△
(0点)君と同じ月に雨降る○●△
(0点)オカリナがオカリナを捨てたかたち○●△△
(0点)胸にくちづけて秋茜○●
(-1点)わらいころげなくてはならない校歌●△△
(-1点)たったひとはな残ったあさがお●△
(-1点)痛む手と手重ねてオリオン●△
(無点)お前の与太もさみしい満月△△
(無点)少年の秋キャッチボールを壁とする△△△
(無点)最後の喧嘩して自転車は速い△△
(無点)風の終わりに幻の犬△△△
(無点)黄ばんだ街路樹ぼくが咳をしている△
(無点)泣かず耐えたが犬は見ていた△△△
(無点)嵐の夜の信号を待つ足が冷たい△
(無点)こんなにも成つてゐるあけびの寂しさよ△△
(無点)金木犀にだれかいる△△△



(以上、30句)
※特選(◎)2点、並選(○)1点、逆選(●)-1点として集計。




◆招待者紹介
【ロケッ子 氏】
ロケッ子氏は、私こと働猫が敬愛する表現者の一人である。
自由律俳句の句会「千本ノック」主催。
同句会は私が初めて参加した句会でもある。
また、以前Twitter上で「百縛百句」という企画を行った際には、
「有能な美人秘書」を自称し、ブログ運営ほか実務的な面をすべて担っていただいた。
その句には特有の(特異な)青春の匂いが漂う。
時に思春期の少女そのもののように、
時に過ぎた少女時代を愛でるように。

 




◆作者発表(投句順 招待者、編者除く)

【馬場古戸暢】
秋の夜へ花火鳴りよる
薬効いてくる部屋に水滴の音
海が薫る橋で泣く
何も聞こえない闇にうなじの白い
笑顔の頬へ陽射しやわらかい


【風呂山洋三】
少年の秋キャッチボールを壁とする
黄ばんだ街路樹ぼくが咳をしている
知らない子が返事する私の名前だ
嵐の夜の信号を待つ足が冷たい
秋の満ちゆく俺でいる食卓


【小笠原玉虫】
お前の与太もさみしい満月
泣かず耐えたが犬は見ていた
たったひとはな残ったあさがお
母娘さざめく風呂場の下を通る
ねじれて燃える秋の金魚だ


【十月水名】
わらいころげなくてはならない校歌
風の終わりに幻の犬
オカリナがオカリナを捨てたかたち
香水こぼれて時間
金木犀にだれかいる


【ロケッ子】(招待)
萩散ってそれでも笑っているしかない
最後の喧嘩して自転車は速い
火事じゃない火の燃え盛る
それぞれの傘でまっすぐな道
こんなにも成つてゐるあけびの寂しさよ


【畠働猫】(編者)
君と同じ月に雨降る
迷いは薄墨色の夜に溶く
王様も俺も裸
胸にくちづけて秋茜
痛む手と手重ねてオリオン


以上6名