2012年11月27日火曜日

近作八句

近作八句。

短いのにこだわりました。

一部そうでない句もあります。



心配事あるまま眠る布団

夢が昨日の続きの悪夢

また起きて働きに行く

何ともいえない音だして鳴く蛇口

空の星の一つ急ぐ

電車に揺られ運ばれる人体

風がチラシ吹き飛ばすなんてありがちじゃないか

ゴキブリ鳴いたら愛されますか



以上、七句ではなく八句でした。

よろしくお願いします。


3 件のコメント:

  1. ◎『心配事あるまま眠る布団』

    こちらを頂きます。
    気がかりを抱えたまま入る、冬の布団の冷たさ。
    ほんとうは起きて考え事でもしたいのでしょうが、
    明日も仕事なのでそうもいかない。
    平易な言葉の向こうに、温度や肌触りのある一句でした。

    今回はいわば生活詠ですね。
    あっと驚くようなものは難しいですが、
    暮らしと繋がったところから詩を見つけるのは、
    創作の基本ですね。

    私もちょっと、そこから改めて始めてみようかと思いました。

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  2. 私は「風がチラシ吹き飛ばすなんてありがちじゃないか」をいただきます。
    平凡な景に対する苛立ちは、たぶん自分の生活へのものだったのかもしれません。
    まさに渋谷節全開といった感じです。

    次点で「夢が昨日の続きの悪夢」を。
    理不尽さに慣れてしまった大人の悲哀を感じます。

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  3. ◎空の星の一つ急ぐ

    この句をいただきます。
    一番星を見られるほどに暮れた頃の景でしょうか。
    何かに間に合ったのであればいいのですが。

    ○電車に揺られ運ばれる人体

    最初は人体模型を運んでいるのかとも思ったのですが、人間ですね。
    東京の電車に何度か乗ったことがあるのですが、
    自我を消して人体となるほか乗っていられるものではなかったです。

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