2012年11月3日土曜日

近作七句

「ここ最近の日常詠」



彼岸花が赤くけだるく歩いてる


蔦がのびてゆく壁もヒビ割れてく


足の裏が痛い


自然とそうなっただけだよ欅紅葉


熟れた柿が切れない木のまな板


秋刀魚の腸の苦味よけて食う


きれいな花です彼岸花土手に咲いて



※それぞれの句の時間は、まったくもって前後しております。

 時系列とはなっておりませんので、よろしくお願いします。


追記

この度、わが『鉄塊』に新メンバーが加入いたしました。

新たに9名となりました。

どうぞよろしくお願いいたします。





12 件のコメント:

  1. 「熟れた柿が切れない木のまな板」

    この句をいただきます。
    切れずに潰れた熟れた柿がまな板に染み込んで行く様はかなり官能的ですね。

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    1. 雪兎さま

      ありがとうございます。
      完熟の柿で切りにくいし、ベタベタするし、イメージすると確かにいやらしい。
      美味しく頂きました。

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  2. 彼岸花が赤くけだるく歩いてる
    熟れた柿が切れない木のまな板

    二句いただきます。
    秋らしさがいいですね。

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    1. 古戸暢さま

      ありがとうございます。
      まさに秋だなと感じています。
      気付けばもう秋。
      早いもんです。

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  3. 突然の質問失礼します。
    「割れてく」というくだけた言い方は、自由律では普通なのでしょうか。日常性、あるいは口承性というものを重視しているのでしょうか?

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    1. 普通かどうかと言われれば難しいのですが、違和感少なく受け入れられるように思います。

      口語性に重きを置いているためではないでしょうか。

      (渋谷さん、違ったらば申し訳ありません。)

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    2. 違和感がないのでしたら、自由律ではそういうものと理解します。自由律には興味がありますので、質問してみました。他意はありませんので、念のため。

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    3. 鈴木牛後様

      コメントありがとうございます。
      自由律は主に口語で作りますので、話し言葉を導入することに違和感が無い方が多いのではないでしょうか。
      山頭火にも台詞そのままといった句がかなりあります。
      昨日少しお話した「文字」より「肉声」を求める傾向があることは確かです。

      これからもよろしくお願い致します(´∀`)

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  4. 牛後さま

    はじめまして、コメントありがとうございます。
    自由律においての口語表現は、人によってもさじ加減の差はありますが、基本のひとつだと思います。
    僕の入っている「海紅」という結社では、口語は結構当たり前ですね。

    古戸暢さま、雪兎さま
    ご対応ありがとうございました!

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    1. 渋谷さん

      どういたしまして(´∀`)
      口語表現もなかなか奥が深いですね。

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    2. 確か今も口語俳句って結社か、団体かありますよね。
      海紅は碧梧桐の頃から口語でやるべきって話が出ておりますし、歴史は古いですよ〜。

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    3. 口語俳句協会ですね。
      何だかいろんな協会があって混乱しますね(;´∀`)

      でもこの時代に文語で自由律俳句を作ったら逆に新しいものができるんじゃないかとちょっと思ってたりします(笑)

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