「take」
この前の記事のコメント欄にて、自由律俳句において「てく」という表現が適当かどうかという質問が挙がった。それに対する回答の一助になればと思い拙句を調べているうちに、その話は終わった感じになっていた。せっかくなので、ここに載せてみる。
なお、拙句に関して言えば、その句数は「て行く」>「ていく」>「てく」>「てゆく」の順となった。
「てく」を用いる背景には、口語性重視のほか、韻律の問題もある気がした。
夢が覚めてく朝のベル鳴る
夜空晴れてく明日は休日
葉桜へ吐く煙のぼっていく
水かさが増えていく小雨だ
飛行機雲が崩れて行く城を出る
幾重にも飛行機雲が伸びて行く
雲の逃げてゆく満月の鮮やか
※近作ではありません。
「夜空晴れてく明日は休日」
返信削除この句をいただきます。
これは「てく」で正解ですね。いいリズムです。
話者の存在も見えて来ます。
「何々してった」のように「てった」も結構見るなあ、と自分で補足。
削除どうもありがとうございます。
削除拙句データベースで検索してみたのですが、
てった…0件
ていった…1件
て行った…2件
となりました。
ぜひ雪兎さんも、「tetta」で記事を。
データベース作ってるんですか?すごいですね。
削除私は句帳に万年筆で書きつけるというアナログな方法なので、検索にかなり時間がかかりそうです(;´∀`)
思いついた句を携帯に打ち込み、家に帰ってPCのワードファイルに入れているだけです。検索機能が使えるので、たまに便利です。
削除句帳に万年筆、いいですね。探してみます。
「てく」「ていく」「てゆく」よく使いますが、頻度とかは意識した事なかったですね。前の記事の「ヒビ割れてく」ですが、最初は「ていく」でした。
返信削除口唱してるうちに「てく」になったものです。
今回の古戸暢さんの句
「葉桜に吐く煙のぼっていく」
「雲が逃げてゆく満月の鮮やか」
こちらを頂きます。
どうもありがとうございます。
削除今回は私もいい機会になりました。
うたである以上、口唱性は大事ですね。
先ほどからひとりで「ていく」関係の文を唱えているのですが、
どうも思ったより、「てく」や「てゆく」を普段使わないような気がします。方言もあるのでしょうが、「ていく」が多いようです。このことが句へも反映されているのかもしれません。
他の地域の方はどうなんでしょうか。
ぜひ、「take」記事を。